兵庫県への移住を考えるとき、気になるのが「車って必要なのかな?」という点ですよね。広い兵庫県、実はエリアによって交通事情は全く違います。「車なしでも大丈夫!」という街もあれば、「車がないと生活が成り立たない…」という地域も。この記事では、兵庫県生まれ・育ちの私が、県内のエリアを「車なしOK?」「あった方が便利?」「ほぼ必須?」の3つの視点から、リアルな交通事情と車の必要度について解説します。この記事を読めば、あなたのライフスタイルに合ったエリア選びのヒントが見つかるはずです。
車なしでも意外といける?公共交通が充実しているエリア
まず知っておいていただきたいのは、神戸市中心部や阪神間(芦屋市、西宮市、尼崎市など)の主要駅近くであれば、日常生活で車がなくても比較的快適に暮らせるということです。
これらのエリアはJR、阪急、阪神といった鉄道網が非常に発達しており、大阪や神戸中心部へのアクセスも抜群です。電車の本数も多く、バス路線も充実しているので、通勤・通学はもちろん、日常の買い物や通院にもほとんど困ることはありません。駅周辺にはスーパーや商店街、病院、銀行などが揃っていることが多いですし、自転車があればさらに行動範囲が広がります。
ただし、駅から少し離れた坂の多い住宅街や、週末に郊外の大型ショッピングモールへ行きたい、家族でレジャーに出かけたいといった場合は、やはり車があった方が便利な場面も出てきます。カーシェアリングなどのサービスを上手く利用するのも一つの手です。
あれば格段に便利!車があると行動範囲が広がるエリア
次に、神戸市の郊外(北区・西区など)や、播磨地域(明石市、加古川市、姫路市など)の駅から少し離れたエリア、また丹波地域や淡路島の一部では、車があれば生活の利便性が格段に向上します。
これらの地域でも主要駅周辺なら公共交通機関である程度生活できますが、駅から少し離れるとバスの本数が減ったり、路線が限られたりすることが多くなります。大型スーパーやホームセンター、人気の飲食店などが郊外の幹線道路沿いに点在していることも多く、車がないとアクセスしにくい場合があります。
特に、小さなお子さんがいるご家庭での送迎や買い物、休日に豊かな自然の中へドライブやレジャーに出かけたいアクティブな方にとっては、車があると行動範囲がぐっと広がり、暮らしの満足度も大きく変わってくるでしょう。月極駐車場の料金も都市部に比べると手頃な場合が多いですが、生活スタイルによっては家族で複数台の車が必要になる可能性も考慮しておくと良いでしょう。
生活の必需品!車がないと厳しいエリアとその理由
そして、兵庫県北部にあたる但馬地域(豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町)や、播磨・丹波・淡路の中山間地域や沿岸部の多くでは、車は単なる移動手段ではなく、日常生活を送る上での必需品と言えます。
これらのエリアは、残念ながら公共交通機関だけでは生活するのが難しいのが現実です。最寄りのスーパーや病院まで数キロ以上離れていることも珍しくなく、路線バスは1日数本、あるいは曜日限定運行というケースも少なくありません。通勤・通学はもちろん、日々の買い物、子どもの送迎、通院など、あらゆる場面で車が必要不可欠となります。
冬場は積雪や路面凍結もあるため、スタッドレスタイヤの準備も必須です。地域によっては「一人一台」が当たり前で、世帯で複数台所有している家庭も多く見られます。車の購入費用だけでなく、ガソリン代、税金、保険、車検、メンテナンス費用といった維持費もしっかりと予算に組み込んでおく必要があります。
まとめ
兵庫県での車の必要度は、移住を検討しているエリアによって大きく異なります。神戸市中心部や阪神間の駅近なら車なしでも生活しやすいですが、郊外や播磨地域では車があると格段に便利になり、但馬地域や中山間部では車がほぼ必須となります。ご自身のライフスタイル(通勤・買い物・レジャー・子育てなど)を具体的にイメージし、車の要不要、そして維持費も含めて検討することが、移住後の快適な生活を送るための重要なポイントです。ぜひ今回の情報を参考に、あなたにぴったりのエリアを見つけてください。